流れ星白い火花で弾き合う



   「アロマ」の句


 竹の秋ホームから色枯れて見え

 川縁を行く入道雲高々と

 黄の薔薇のアーチに絡み欧風に

 流れ星白い火花で弾き合う

 冷やそうめん茗荷で食べる夏の宵

 夏の朝もどかしく体動かして

 蝉時雨優しきメロディー奏でつつ


   「河東碧梧桐」の句


 馬に乗る人を彼方に夏野かな

 沓ぬぎに家鴨も来るや避暑の宿

 卯の花の村麦秋の野原かな

 温泉の里に氷室の馬を継ぎけり

 月見草の明るさの明方は深し
 
 涼む子等床机舁き行く川の中

 土用芽の茶の木に蜘蛛の太鼓かな

 蝉涼し朴の広葉に風の吹く

カテゴリ:日常・住まい