花芽だ。ずっと諦めていた。
例年より大きくなった葉は、花も期待させたが、何時まで経っても花芽が出来なかった。
ハイポネックスがよくなかったのだ。栄養は葉に行き、花芽が育たない。
花は種を作る。種は次世代を作っていく。栄養たっぷりでは、真剣に種を作ろうとしない。より過酷な環境の中でこそ、自らは滅んでも次世代を残そうと必死になる。
寒さに当てまいと冬が来る前にリビングに入れ、栄養を与えた君子蘭。
人間がよかれと思って調えた環境は、植物にはそうではなかった。
それでも尚、光り輝くような花芽を作った君子蘭に乾杯。
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