さくら貝置き去る波とさらふ浪 飯島正人
うすべにはもの想へとや桜貝 山田弘子
サマーセーターに桜貝のブローチを アロマ
さくら貝恋路が浜に拾ひけり 吉田冬葉
さくら貝拾ひあつめて色湧けり 上村占魚
桜貝さびしくなれば沖を見る 福田蓼汀
風に見え疾風に虚し桜貝 阿波野青畝
桜貝二枚連ねてブローチに アロマ
初さくら貝むらさきに山きゆる 角川春樹 夢殿
桜貝見せてのひらのさくらいろ 荒井英子
桜貝包まうとする紙に風 上野章子
桜貝海にメロディー風の歌 アロマ
空青すぎて桜貝こはれさう