連載:「日本の古寺 100選」①興福寺・薬師寺・東大寺

「日本の古寺100選」⑨建長寺・円覚寺・建仁寺

掲題の3寺とも臨済宗の寺である。一般的に「禅宗」という言葉は「坐禅をする宗派」という意味に使われている。この意味では、「禅宗」には、臨済宗・曹洞宗そうして黄檗宗の3宗がある。著名なのは臨済宗と曹洞宗だ。

建長寺:いわゆる鎌倉五山(神奈川県鎌倉市にある臨済宗の禅寺で、建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺の5つの寺院)第一の古刹である。建長年間の1253年開山。執権、北条時頼が源氏3代と北条一族の冥福のため、宋から渡来していた蘭渓道隆を招いて開山した。1775年再建の三門は国の重要文化財だ。

円覚寺:鎌倉五山第二位である。開山は1282年。執権北条時宗