まるおのお伴から帰宅すると、すでに五時半をまわっている。
がいまや彼岸の時期、西陽が紅く玄関ドアに当たっていて、まだ充分に明るい。一日ごとに日が延びているような。
まるおを狭いタタキに置いたケージに追い込むと、前足でとびはねて餌を催促する。
椀に準備しておいたカップ一杯の餌をあたえ、ソーセージを半分、ハサミでこまかくして椀に入れてやる。あっという間に平らげてしまう。
防寒チョッキを着せて、ケージを毛布で覆って、これから明朝7時までは静かにしてもらう。
12時間以上オシッコもしない、その一点だけは褒めてやりたい。
やれやれくたびれたと、吾輩はド
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