これも幸いのための運命なのだ...
陽一は一度フォレストヒルズに戻ろうと
思った瞬間
『そうだ、もうあのアパートは
ひきはらってしまったのだ...』
『そうか... それなら
レイモンのところに寄ってみるか...』
空港の公衆電話から電話すると
「もしもし、あれ、もう日本か?」
「いや、ちょっと事情があって
1つ便がおそくなってね...
もしよければ、そちらに寄ってもいいかな?」
「ちょうどいま帰ってきたところ
いいタイミングだね
もちろんどうぞ、俺は明日の早朝
テルアヴィヴに行くとろなんだ...」
「なんだ、それじゃほとんど同じ時間だな