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「『三密』を避けて」

「イエィ!」とも「ヒュー!」とも表現できる若者特有の叫び声が聞こえて来た。

構わず歩いて行く。ここまで来て引き返す訳にはいかない。数人の若者が地面に何か機械を置いて集まっている。ダンスの練習なのだろう。

風が台風並みに吹いている。野外音楽堂だ。5年前、ここを走った。走り出して始めてのマラソン大会だった。

海が見えた。人が大勢いる。砂が白い。

以前来た時は工事中で、白い砂を入れていた。千葉市の稲毛海浜公園。距離が地面に書かれていて、走る人も多い。

夕日が東京湾の向こうに沈んで行く。波が荒い。海に突き出した突堤には若い人が何人もいる。

「三密」(