うどんとヘプバーン  その1

今日の昼飯は肉うどんだ。
この店のはネギが小口切りではなく、削ぎ切りなので何となく丼の中に気品がある。
それに主役の牛肉の細切れの脂身が多めで、かつ強めに甘辛く味付けしてあるのが僕の好みに合うんだ。
その肉の味がうどんのツユに徐々に広がって行き、食べ始めから終盤に向かって味が変化していくのがいいんだ。

君がうどんを食べている場面の記憶が僕にはない。
うどん県、香川の隣の高知県の出身だからうどん好きだったと思うが、うどんは何が好きだったのかな、君は?
僕にとって一番は何といっても今食べている肉うどんだ。
「お待たせしました」
今ではこう言って学生アルバイ