ブックチャレンジ6冊目。小塩節著『木々を渡る風』

私の読書生活において、多大な恩恵を享受させて戴いている小塩先生の本を挙げようと思う。40冊近い中のその1冊。
 小塩先生の本は日記でも何回か取り上げているが、ドイツ文学者の先生の著作でも優しい語り口で綴られている『木々を渡る風』は、身近な木々を巡るエッセイとして日本エッセイスト・クラブ賞を受賞されている。
 先生が旧制松本高等学校で過ごされた信州、『信濃毎日新聞』に毎月連載されていたものである。

 佐世保生まれの先生が松本高校に進まれたのは、父上の卒業された高校であったからであろうか。
 松本高校の卒業生で私が読書で親しんできたのは、唐木順三、北杜夫、