風をよむ~利用されるコロナ・ショック~その2

 次に登場するのは、多分日本では知名度が一番低いと思うが、ハンガリーの首相、オルバンである。オルバンは3月に、非常事態措置を、無期限に延長できる法案を議会で可決し、首相の権限が大幅に拡大したことに加え、メディアへの規制も盛り込み、報道の自由が大幅に制限されることが懸念されている。

 ハンガリーといえば、ソ連の介入に身を挺して抵抗した歴史があり、ベルリンの壁崩壊となったピクニック事件でも大きな役割を果たしたが、今は、反移民の極右国家に成り下がっている。

 続いては中国に習近平。コロナ禍9人以上での集会を禁止したことを悪用し一国二制度を滅ぼす「国家安全法