連載:読書

俳句 由布⑫2019年 米田木綿

俳句DVDを頂きました。
視聴する前に句集を拝読しました。

  ①1日目の共鳴句(小見出しの句)
蟷螂や残る簾をのばしきり
客去りて紅葉疲れのとれぬまま
万九千社の神等去出神事果てにけり
春荒やその言ひかたはやめなさい
愛されて逝きしカレンよ 春寒く
金蝋梅の遠目にも黄の濃かりけり
初夏や狸ぎくりと身をかはし
黒南風や新入り車掌うろうろと
「山の日」や棚田くねくねたどりたる
秋暑にて骨がとろけてしまひそう

   ②2日目の共鳴句(景の見える句)
神在の欠伸やららと出て出雲
分け入ればくじゅう連山もみいづる
しぐるるや三神祀る万九千社
護国神社の日本一