連載:倭人伝の真実に迫る

18. 投馬国と邪馬壹国

いよいよ女王国の北にある投馬国に向かう。不弥国(福岡城址)から冷泉津の海岸沿いを南に抜けると、投馬国である。さらに投馬国の南が女王国なので、先ずは全体を俯瞰してみる。投馬国は冷泉津に面した博多港を有した福岡平野であり、その南の狭い谷間だった水城あたりを南に抜けた場所が邪馬壹国(女王国)であった。不弥国は冷泉津と草香江、両方の貿易船を監視するに最適な場所だった。福岡城や鴻臚館跡などを見ると、その広さは1km四方くらいである。例えば帯方郡治といわれる沙里院の智塔里土城の広さは2km四方。不弥国の中心部が狭いとはいえ当時はこんなものだったのだろう。邪馬台国候補