「乳母車」 三好達治

季節としてはもう過ぎ去りそうですが、思い出したので…

三好達治の「乳母車」という詩です。
最終節のみここに引用すると

淡くかなしきもののふる
紫陽花いろのもののふる道
母よ 私は知つてゐる
この道は遠く遠くはてしない道

全文は 青空文庫の
https://www.aozora.gr.jp/cards/001749/files/55797_55505.html
です。

紫陽花を「淡くかなし」と表現しているところが詩人の感性、と思います。

この詩は自分の乗った乳母車を母親が押している、という設定で書かれています。
初めて読んだ時には「果てしない道」