「乳母車」の日記一覧

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タオレテ、ノチ、ヤム(斃れて後已む)94歳の想いと暮らし(50)汽笛を聞きながら

私たち夫婦は、大阪の南の玄関口、天王寺駅にほど近い、戦争で焼け残った古い三階建てのアパートの一階、6畳と3畳で所帯を持った。 中庭を囲んでロの字型に建つ大きなアパートだったが、電気容量が少なく、洗濯機、電気こたつが普及し始めていたのだが、使用禁止だった。それよりも何よりも、定額制の電気で、夕方に点き、朝になると消える定めだった。 それでも、禁を犯してニクロム線の電気コンロなどをあちこちで使うら…

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鉢に盛る野沢菜碧く瑞瑞し

 霜降りて野沢菜漬を待つばかり  小松渓水  野沢菜のおやきのぬくし年の市  野畑さゆり  野沢菜をざくざく刻む今朝の秋  谷口摩耶  野沢菜に終る馳走や老舗の湯 渡部光徳  鉢に盛る野沢菜碧く瑞瑞し  アロマ  最果ての啄木の街雪明り 米澤しげる  故郷の雪はぬくかり猫柳 谷村幸子  鰭酒も春待つ月も琥珀色  水原秋櫻子 殉教  同じ靴…

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ベビーカー押して闊歩の夕暮れに

 そこらぢゆう乳母車にもえごの花  川崎展宏  きりこきりこと初秋の乳母車  原田喬  夏湖に染まり息づく乳母車  原裕 青垣  夏蝶のつかず離れず乳母車  清野よし子  河原なでしこ嗅ぎし記憶の乳母車  汎 馨子  語らへば乳母車にも落葉降る  阿部みどり女  鯉幟分けあふ風の乳母車  畠山とみ子  ベビーカー押して闊歩の夕暮れに  アロマ  冬茜欅の樹下の乳母車  飴山實…

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春疾風マフラー靡かせ街俯瞰

 お山焼日のべとなりし春疾風  高岡智照尼  休む煙突働く煙突春疾風  北野民夫  春嵐ごう~と雪の蔵王山  河野静雲  春疾風すつぽん石となりにけり  水原秋櫻子  春疾風マフラー靡かせ街俯瞰  アロマ  春疾風石で押へる設計図  角田サチ  樹々密に陽を梳り春疾風  桂信子 黄 瀬  玻璃しばしかがやき震ふ 春疾風 桂 信子  裏漉しの杓文字のゆきき春嵐  石川桂郎 高蘆…

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「乳母車」 三好達治

季節としてはもう過ぎ去りそうですが、思い出したので… 三好達治の「乳母車」という詩です。 最終節のみここに引用すると 淡くかなしきもののふる 紫陽花いろのもののふる道 母よ 私は知つてゐる この道は遠く遠くはてしない道 全文は 青空文庫の https://www.aozora.gr.jp/cards/001749/files/55797_55505.html です。 紫陽花を「淡くかなし…

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散歩の変化に・・・・(^^;)

最近の街中の乳母車。(ベビーカー?!) 赤ちゃんが乗っていると思うと・・・ワンちゃん。 ワンちゃんが乗っていると思うと・・・赤ちゃん。 特に近頃は、ワンちゃんが乗っている方が多く。 どんなワンちゃんかと覗くと、赤ちゃんだったりして、ビックリ(゜o゜;; しかし犬の散歩なのか?! 人の散歩なのか?? また自転車の籠に乗って、人が押している光景もよく見ます。 観察していると・…

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筍が好き歯触りと竹の香と

 お寺の竹の子竹になつた  種田山頭火 草木塔  ここらしづか筍を煮るにほひのみ  山口青邨  たかんなの先を五重塔へ向け  鷹羽狩行 影売るに似たる筍月夜かな 鳥居おさむ 手に余る筍夫が截ち割れり 品川鈴子  旭に生れて金葉冠る筍は  八牧美喜子  更衣しんかんと筍をむく  原裕 青垣  暁を掘る筍の露に濡れ  長谷川かな女 花寂び  曲らざるはなき筍の気性かな  田川…

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乳母車(うばぐるま)?

近くのスーパーで前を行く若いママが乳母車を押す。   「え?乳母車?まさか?」 珍しかったので少し離れて歩くが、曲がり角で驚く。 後ろのハンドルに体重をかけ、前輪を浮かせて曲がる。   「わ?これって大昔のハンドルの無いタイプ?」 興味津々だが、今度は後ろのハンドルを持ち上げて曲がった。 慌てて近寄って声を掛けてみた。   「済みません!凄い年代物ですよね?」   「えっ?そうですか?最近貰っ…