Netflixドキュメンタリー「シナトラ:オール・オア・ナッシング・アット・オール」2015年

 アメリカの音楽史上特筆すべきシンガーの一人がフランク・シナトラだ。「ザ・ヴォイス」ともいわれるが、正式には、フランシス・アルバート・シナトラである。成功から挫折、再起の物語をドキュメンタリーにまとめたのが本作。

 タイトルのオール・オア・ナッシング・アット・オール(All or nothing at all)は、1939年のミリオン・セラー曲。シナトラは1935年、地元のイタリア人ボーカルトリオに参加、音楽人生を始めた。

 当時、甘い歌声のビング・クロスビーがラジオの普及やマイクロホンの増幅機能に支えられてトップシンガーの位置にいた。この増幅機能は