郊外の林蜩鳴き出して



  日中は暑く 寝て過ごす

  昼は柚子塩ラーメン 冷や奴


 八月の川底明し暮るるまで  古賀まり子

  八月の巨雲青空抜けて信濃  松村蒼石 春霰

 八月の日盛り空が眩しくて アロマ

 八月のある日がらんと山の駅  勝又星津女

 八月の石鎚の雨銀色に  坪根 里杏

 夜は冷ゆる山に八月終らんと  高木晴子 花 季

 山の日と八月青き栗のいが  長谷川素逝 暦日

 盆休み娘の帰省暑気払い  アロマ

 近づききて過ぎゆく八月十五日  的野雄

 コロナ禍と酷暑の夏を報道す アロマ

 銃後てふはかなきことば八月来  熊谷愛子