「オープンカフェ」の日記一覧

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朝早く小鳥姦し賢島

 小鳥来る力こんにやく食べをれば  古市文子  白壁は城下のなごり小鳥来る  村上沙央  朝早く小鳥姦し賢島   アロマ  星空へ伸びしきざはし小鳥来る  稲畑汀子  小鳥来るオープンカフェの喫茶どき  前川ユキ子  下総や小鳥来てゐる一の宮  外山節子  一片の雲なき浅間小鳥来る  水原春郎  暮れ際の水の明るさ小鳥来る 熊岡俊子  遥か…

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黄葉する街路樹に風渡る午後

   「アロマ」の句  漫ろ行く金木犀の匂う道  午後三時風煌めいて透き通る  買い物へ鮪の刺身茄子胡瓜  午後長けて公園に咲く葉鶏頭  煌めきの太白空に歪なり  秋のカフェ暮れ泥む頃灯の眩し  黄葉する街路樹に風渡る午後  秋の午後オープンカフェに紅茶の香  バスツアー照葉の一つ崖にあり  茶のスーツ着心地良くて秋の街 …

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照り返し眩し晩夏の街角に

 又一つ旅を終へたる晩夏かな 稲畑汀子  晩夏光湖しなはせて蜆掻く   陣野今日子  街晩夏きらりきらりと回転扉 和田敏子  札幌の晩夏の風の強き日に   稲畑汀子  照り返し眩し晩夏の街角に  アロマ  夕澄みの山も汀も晩夏なる   岡井省二  貝殻を波残しゆく晩夏光 荒井書子  碧味たる晩夏の風の色透けて  アロマ  スリ硝子越しにやは…

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深雪晴オープンカフェに珈琲を

 美術学部音楽学部冬ざるる  片山由美子  冬ざれの大地安らぐ日々となる  稲畑汀子  冬ざれや例へば色のなき絵の具 松田都青  冬ざれの見渡す畝の模様かな 西計郎  降る雪や舟底ごつんと川下り 加藤峰子  物売のこゑの伸びゆく片根雪 中田みなみ  雪積むやふつと聴力への不安 富川明子  暗やみに絣織りなす粉の雪  浅田奈美  雪降って老…

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街行けば日差し麗し若葉の日

 朝倉の秘伝蘭麝酒若葉冷  鈴木照子  若葉風ビニール傘が街を行く  芝宮須磨子  若葉風くるくる回って街の果て  アロマ  若葉風海に突き出たレストラン  笠井敦子  若葉してオープンカフェに脚組めば  アロマ  若葉風長谷の仏は猫背なる  荻野充子  ハーレーが若葉街道まっしぐら  中井光子  雨だれの芯まで青き若葉かな  中村江利子   若葉風葉裏返して流…

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新緑の林の中のレストラン

《 昼間は温かい と言っても正午前には気温が下がる  また重ね着をしてネットをする  昨夜の菜花と溶き玉の 醤油汁が美味しかった 》    新緑や旅路変更することも  稲畑汀子  新緑や塗食籠の蓋軽し  小澤克己  新緑や今旅路最も麗しく  アロマ  新緑の日に透き通る嬰の耳  田渕葉陽  オランダの新緑美しき頃の旅  アロマ  ひそやかに新緑照りの石畳  環順子  …

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連休のガーデン赤い花水木

 愛鳥週間雀にほぐすパンの耳  細江久美子  舞姫の出で来る如し花水木  中杉隆世  夕闇の風に踊れる花水木  加藤あけみ  丸ビルの古材のベンチ花水木  芝尚子  新緑に一際目立つ花水木  山形麗子  艶やかに咲き満ち赤いハナミズキ アロマ  暮なづむ風のたわわに花水木  土屋酔月  どの家も花水木揺れ事もなし  上田繁  花水木歩行者天国オープンカフェ  …

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欧州の旅美しき新緑に

 花水木歩行者天国オープンカフェ  長崎桂子    花水木市花と決めたる街に住み  稲畑廣太郎  街路樹はすらりと伸びた花水木  アロマ  学生に昼のひと刻花水木  小渕二美江  ベランダを押し上げてゆく花水木  覚本秀子  花水木瀟洒な街と云はれしが  久世孝雄  ほのぼのと優し想い出花水木  アロマ  歩をゆるめをり花水木の舗道  田中藤穂  この季節カフェの窓…

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詩   「秋の午後」

    秋の午後                 アロマ  オープンカフェの椅子に座り  午後の日差しに透ける紅葉を楽しむ  仄かな紅茶の甘みは香しい  静けさが嬉しく 夢見心地  時折 鳥の鳴き声がする    シフォンケーキが運ばれてきた  オレンジの甘みが口に広がる  酸味は頭脳を明晰にする  この秋のこの時間は二度とはない  私との邂逅を喜んでくれているだろうか  私はこの…

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郊外の林蜩鳴き出して

  日中は暑く 寝て過ごす   昼は柚子塩ラーメン 冷や奴  八月の川底明し暮るるまで  古賀まり子   八月の巨雲青空抜けて信濃  松村蒼石 春霰  八月の日盛り空が眩しくて アロマ  八月のある日がらんと山の駅  勝又星津女  八月の石鎚の雨銀色に  坪根 里杏  夜は冷ゆる山に八月終らんと  高木晴子 花 季  山の日と八月青き栗のいが  長谷川素逝 暦日  盆休み…