蒼い宵今宵はジンをコーラ割り



 夕立に何處か伸び伸びして晩酌  高澤良一 暮津

 老母晩酌 戸を叩くのは 風ばかり  伊丹三樹彦

 晩酌はいつもの二合初鰹  高橋邦夫

 晩酌のくせのつきたる冷奴  松山声子

 枝豆をつまむ幼児と晩酌す  矢島渚男

 あさがほにほのかに残る寝酒かな  杉風

 やや熱きことが肴の寝酒かな  鷹羽狩行

 紅燈の丸山ちかき寝酒かな  上田五千石

 山風のすさびにまかす寝酒かな  上田五千石 天路

 常のごと寝酒しなのの冬小茸  角川源義

 窓際にワイン嗜み月を見て アロマ

 雨の間の河鹿の誘ふ寝酒かな  石川桂郎 高蘆

 庄助の湯