連載:孫日記

「危険なレベル」

まだ、待ち合わせまで時間がある。珈琲屋で時間を潰してもいいが、20分だともったいない。コンビニでトマトジュースを買った。

家から水を持って来る程歩かない。駅で待ち合わせて、駅チカのお店でショッピングするだけだ。

改札口から離れ、腰掛けられる場所を探した。クラっと来た。危ない。この信じられない暑さの中を出掛けて来る孫たちを心配していたが、危ないのは私だ。早く飲め。

山に登る時には重いリュックを背負っている。今はバッグ一つで平坦な場所にいる。

腰掛けていると、先程見掛けた婆様が話し掛けてきた。ギョッとした。マスクして汗をかいている。

本屋に来たのだ