梁塵秘抄 巻第二

遊びをせんとや生(うま)れけむ 
戯れせんとや生れけん
遊ぶ子供の声きけば 
我が身さえこそ動(ゆる)がるれ

要旨・・・遊ぶために生まれて来たのだろうか。
     戯れるために生まれて来たのだろうか。
     遊んでいる子供の声を聴いていると、
     感動のために私の身体さえも動いてしまう。

この歌を、極端に意訳される方もいるようですが、
子供の純真な愛らしさを歌ったもの、
として読まれているのが一般的でしょうか。

人が遊びや戯れをするために生まれて
来るのではないのは、誰でも理解している。
人の一生はもっと重い、長くて苦しい
道のりである