12人の優しい日本人(1991)

◆三谷幸喜流優しい日本人論

昨夜(7日・月)NHK BSプレミアムで放映されたのを、リアルタイム観賞。初見、原作(戯曲:三谷幸喜)舞台も未観賞。
戦後の現代(←当時の)日本に陪審制があったら、という仮定のもとで展開する準法廷もの会話劇。シドニー・ルメット監督の傑作法廷ミステリー「十二人の怒れる男」(1957)(こちらは何度も見た)のパロディで、様々な背景を持つ12名の男女陪審員が、夫をつきとばしトラックにはねさせた容疑で起訴された妻の事件を密室で延々と審理するハメになるのだが。
さてわが国には、戦前天皇制のもとで陪審員制度を備えていたものの、その適用例