妄想爺やの徘徊日記 1
通勤ラシュアワーの朝、駅のホームには電車の到着を待つサラリーマンや学生らで溢れていた
そんなか、年の頃、70代位の男性がホームのベンチに座っていた
背にはリュックを背負っている
多分、朝から何処かへ遊びに行くのだろう
そして、おもむろにリュックからコンビニの袋を出した
彼は袋からゆっくりと、缶ビールを出した
その後、おにぎりを1個出して、ビニールの包装を解き広げた
朝食なのだろうか、おにぎりを食べながら、缶ビールのプルトップを開けて飲み始めた
通勤、通学ラシュの人がホーム狭しとひしめくなか、まさに異端児のごとくだった
連載:妄想爺やの徘徊日記