連載:妄想爺やの徘徊日記

婆さんの家電のお使い

妄想爺やの徘徊日記2

スーパーの家電売り場に、天を仰ぐように、パソコンのプリンターのインクが並ぶ棚の前に立つ婆さんがいた

じっと、近くを店員が通らないかと待っているようだ

しばしして、20代くらいの男の店員が側に歩いてきた

それを見てとり、婆さんは右手を挙げて呼んだ

多分、家にあるパソコンのプリンターのインクが切れたのだろう

しかし、店員が聞く機種などは全く分からない風だ

家族からの頼まれた買い物だろう

まるでTVの『 初めてのお使い 』に出てくる、お母さんやお父さんから頼まれた買い物を、幼い子供が一人で店に来て悪戦苦闘をしているシーンを