妄想爺やの徘徊日記3
彼は街の世直し会会長だ
あくまて、世直し会なるものは架空団体で、会長も自称にすぎない
年の頃、30代だろうか
昼は、しがない平会社員、勤務が終わるのは18時
仕事終わりから、たった一人の世直し隊の夜の街の巡回が始まる
繁華街の街路には、ポイ捨ての吸い殻が、あちこちに見つかる
彼は、世直し隊会長というおどろおどろしい肩書ではあるが、実は小心者で、喧嘩はもちろん、口論もからきし弱い
さて、このタバコのポイ捨ては、どうしたものかと悩んでいた矢先、ゴツい身体の、20代くらいのいわゆる非行青年、チーマー風の3人の若者らが、タ