丹羽文雄氏著「海戦」を読む

本書の題名で「第一次ソロモン沖海戦」を思い浮かべる人がいらっしゃれば現代では相当な博識をお持ちだと思う。

現在読書中の戸高一成氏著「日本海軍史」82pには以下の記載がある。
「この出撃には旗艦の鳥海に作家の丹羽文雄が従軍小説家として乗艦し、帰国後ベストセラーとなった【海戦】を書きました。今読んでも面白い従軍記だと思います。中略。彼はこの進撃中に日本海軍のエースパイロット坂井三郎の零戦を見ています。【海戦】には、夕空を傷ついた戦闘機が一機ふらふら飛んでいる様子が描かれていますが、あまり気づく人はいないようです。坂井はその体験記でこの時の状況を書いています