熱燗に絆されつつもカルパッチョ


 
 間髪を容れず燗酒がんもどき  深川正一郎

 熱燗や街ぐんぐんと暮れてゐし  高田風人子

 熱燗や酔へばすなはち支那のこと  遠藤梧逸

 熱燗や雨の匂ひを言ひながら  石田郷子

 熱燗に絆されつつもカルパッチョ  アロマ

 燗酒や屋島あたりがしぐれをり  里見善三郎

  燗酒や言つてしまへばこともなし  橋本真砂子

 熱燗や炉辺の岩魚も焼加減  樋笠文

 熱燗や八幡前の蕎麦どころ  石塚友二 玉縄以後

 熱燗や食ひちぎりたる章魚の足  鈴木真砂女 夏帯

 塩レモン懸けてサーモンカルパチョ  アロマ


 空港を出てコスモスの田