連載:読書

「今日も小春日和」:『アンマーとぼくら』

自分達の国の大統領を決める選挙で、銃を買う人が増えていて、その4割は始めて銃を買うのだという。画面には太った女性達が銃を構えて練習していて、その一人は14歳。

まるで今から内戦が始まるような、物騒なアメリカを朝からテレビは伝えている。

翻って日本は雲一つない青空。今日も小春日和。風もなく、涼しい。

市民の森は10周しても汗は流れない。前回会った女性とまた一緒になり、お互い笑顔で挨拶し、最後は仲間とまた笑い話に花を咲かせる。

帰宅して本の続きを読む、そう思うだけで頬が緩んでくる。

有川ひろの『アンマーとぼくら』がいい。沖縄を舞台にした話で最初から