穂高のサトミ蕎麦を食べに山を越えた。千曲市から上る九十九折の山道は色に溢れ、空の青さと相まって心が踊った。夫の納骨を昨日済ませ、夫は百万億土彼方の彼岸へ到着し仏になったと確信した。生の裏面に死があることは、生まれては死んでいく兄弟達を目の当たりにした、モーツァルトの死生観でもある。
くねくねした道を走り続け、犀川を渡って安曇野市へ入った。目指す八千代さんは駅前にあるので迷う事なく駐車場に車を止めた。八千代さんの暖簾を目にした時ワクワク感が頂点に達した‼️
引き戸を開けたら目の前に里美さんが立っていた。初めて会った気がしなかった。彼女の笑顔は第一のご馳走だ