将軍日光へ お成道・・・其の1

日光東照宮は神になった徳川家康を祀るもので、元和2年に家康が没し、久能山から日光山へ還座し東照社が成立、これによってお成道の整備が始まる。徳川幕府の代々の将軍は日光へ参拝する街道として整備されたのが日光お成道で、江戸城の大手門を出た将軍は神田橋から、昌平橋、銭形平次にも登場する神田明神を通り、左中山道、右お成道と別れる本郷追分、加賀藩上屋敷、現在の東京大学前から六義園の横を通り、JR駒込駅からやや坂を上り滝野川警察署を過ぎると巨大な富士塚、西ヶ原一里塚、サクラですっかり有名となった名勝「飛鳥山公園」に至る。

八代将軍吉宗は、当時の幕府の財政難から緊縮政