教師として

もう20年にもなるだろうか、
当時担任をしていた生徒からメールが届いた。

進学校を退学しての定時制課程への転入、
私の記述テストに残した文章は例外なく秀でていた。
けっして怠学が原因ではない稀有な出来事が腑に落ちなかった。
しばらくして、
生徒は、突然、授業中に失神を起こし、椅子から床へと崩れ落ちた。
緊張が頂点を越えたのか、
それからは同じことが毎日のように繰り返されるようになり、
そのたび、養護教諭と私は対応に追われた。
たいていは養護教諭の呼びかける声が教室に空しく響き、
タンカで保健室まで運び込むことに。
当初は救急車を呼び、
繰り返されてから