連載:連載

同居人の投資

冬の備え わたしが小さい頃 焚き物割り木を売っていた
本業は他にしてたんですが 山を開墾してその山から
出た山の木を焚き物にして売っていた
電気釜がまだの時代 どんぐりの大きな割り木で70円
小割の木で40円だった 家の中の広い場所に
割り木が山のように積んでいた

12月に入ると餅つきように割り木を買いに来る人が多かった
見る見る割り木が売れて広い場が空になって
最後の方には半生の木まで買って行く人がいて
祖母がまだ この木は焚き物に出来んとか言って
断っていた

半生の木を燃やすと煙が多く出て家中煙まみれになって
普通に燃えない 煙ばっかし出て火が