145 「おら おらで ひとり いぐも」若竹千佐子(芥川賞)感想

数日前に読み終えました。読書感想を、と思いながら、コロナ第3波の拡大に、菅政権の対応が、後手後手なのに苛立ち、余計な駄文を書き散らしていたので遅れて、ようやく本日まとめました。

この小説は、「わたしゃ、わたしで 独りで 生きていく」、ということを、岩手弁で決意表明したような内容でした。

1、「おら」というのを、「わたし」と言えば、なにか自分を隠しているようであり、他者を意識した言葉のように感じられ、敢えて「おら」と言い切ることで、自分の言葉で、自分を語るという効果が得られたように思えました。「おら」は、東北・岩手の住人だ、という気持ちを一言で表してい