連載:日本語

『おちょやん』解説 すばらしい!


内容もいいが、日本語もいい。
リズミカルなので一気に読んだ。
ひさびさにみるいい日本文を書いたのは誰とみれば、「文/上方芸能研究者・古川綾子」とある。
さらに「翻訳者」なのだ。
和訳するには日本語能力が求められるので、日本人でも日本語を学習する。
だから大げさかもしれないが、翻訳者の日本語は一流の小説家なみのがある。
この『おちょやん』解説もわたしには日本語テキストなり。


表現もいいし、リズムもいい。
>感情を抑圧された生活の中、まばゆい輝きを放ち、少女を一瞬にして夢の世界に連れ出してくれたものが芝居だった。
リズム。
>劇場へ弁当箱の回収に行くつ