逝く道程の一コマ、残される俺 : 10 《 外出 》

11月上旬 ○日
  ( * 話は遡っています )
点滴お休み日。
カミさん曰く、「 今日は京都のMY(妹)が来るからね 」
又、家を出る前にTELを入れてくれるそうだから・・・ と。
看護師さんは薬を投入して帰るが、TELは入らない。
窓に入り込む日差しで、部屋の照明は要らない。
シビレを切らして、京都にTELする。
「 エッ! 」
近々、行くとは云っているが、今日ではナイ。と。

この頃の僕は 泣きべそと同時に、イライラとし怒りっぽく
なっていた。( 自分ながら嫌な程 )
『 イラッ! 』としたが、思いっきりコラエタ。
「 折角の点滴の休日日だ。お天