石工 小林和平

明日は、栃木県塩原市雲照寺探訪のため、小松寅吉の一番弟子、小林和平を紹介します。

        小林和平から抜粋


小林和平は、明治14年(1881年)7月13日、福島県石川郡石川町沢井に、小林悟三郎・クラの次男として生まれた。次男だったため、十代前半で、近隣である浅川町福貴作で石工をしていた小松寅吉に弟子入り。寅吉の厳しい指導の下、石工としての技術を身につけていった。

石工修業の年季が明けぬ二十代前半で、和平は年上の小林ナカ(東白川郡社川村大字一色小林多三郎の二女)と恋仲になり、明治38年(1905年)、長男重利が生まれた。しかし、独立してい