歌詠みは下手こそよけれあめつちの動きいだしてたまるものかは、そう、アタシの腰折れで妙な了見おこされちゃたまんねえからね、このくれえでいいのさ、ところでアタマに引いた歌、だれの作だったっけね?

 きのうの「朝日新聞」の「変性淫語」もとい「天声人語」が、ことしの秋に出たという田原町は浅草の手前もとい俵万智の歌集「未来のサイズ」から歌を引いてる。それをココでご紹介といこう。出てくる順だ。

人と会う約束、仕事、なくなりて静かな三月、四月、来月

スーパーの開店前に人多し裏をかけない私も並ぶ

外出というにあらねど化粧してメガネをはずすパソコンの前

会わぬのが親孝行となる日々に藤井聡太の切り抜き送る

 アタシがほめてもしかたねえが、さすがは今の世の和泉式部といわれる俵万智。お見事だ。おっと。和泉式部はオトコとどうこうてコトで名高いから、小野小町の