妄想爺やの喜怒哀楽81
毎年、大掃除をする
しかし、歳が老いるにつけ、どうしても不用品がたまってくる
燃えるゴミ、燃えないゴミ、大型ゴミなどなどあるが、ゴミにはできないモノがある
それは、自分の小さな頃のアルバムや家族の写ったアルバムだったりと、想い出につながるモノだ
そういう捨てられないモノに、コレは自分が死んだとき、棺桶にいっしょに入れて欲しいというものがある
小さな木箱に入った僕のへその緒だ
蓋を開けると、納められているのはミイラ化した肉片だ
僕がまだ、母の胎内にいた頃の命のパイプ、絆だ
へその緒を見ると、いつも、命の不思議を感じ
連載:妄想爺やの喜怒哀楽1