夕闇の秋の舗道に枯葉舞い



 屋根よりも高き雪道節季市  滝沢鶯衣

 雪道となりて半年バス行かず  山口誓子

 新雪のふわふわ道を嬉々として  アロマ

 禅苑の雪道一人通れるだけ  津田清子

 金星に照らされながら雪道を  京極杞陽

 とぼとぼと歩き力の要る雪道  五十嵐研三

 根雪道小走りみたらし売る灯まで  大野林火

 
 朝顔の鉢を舗道に錦糸町  轡田 進

 玻璃よりも青き舗道や桜餅  宮坂静生 青胡桃

 霰散り舗道隅より夕兆す  上井正司

 颱風の衰へ見えし舗道かな  上野泰 春潮

 夕闇の秋の舗道に枯葉舞い  アロマ

 珈琲の香にあふ舗道秋の