冬の朝

田畑はまだ眠っていて
明けの明星が大きく輝いている

夜の帳が上がる頃のこの空の色を
何色と表現したらいいのだろう

西の空は暗く褐色(かちんいろ)
東の空の端は少し赤らんで
木々や建物が影絵のように浮かび上がっている

深藍色から少しずつ色が抜けていき
真っ赤な太陽が顔を覗かせると
一気に景色が変わる

黄金色に変わったスポットライトは
昇りながら街全体を明るく照らし
一面に降りた霜はその光を受けてキラキラと輝き出し
草花はまだ眠たそうに顔を起こす

寒いのが苦手な私だけど
この瞬間が見たくて
今日も布団から飛び起きる

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