枇杷の花

枇杷はバラ科の常緑高木。十一~十二月、枝先に円錐花序を成して、白色五弁の花を多数開き、芳香を放つ。中軸・花柄・咢片ともに淡褐色の絨毛に包まれた、目立たない花である。
枇杷の花の季語は冬である。枇杷の実は夏である。

近所で枇杷を植えたのか、自生したのかわからない枇杷の木がある。開花時は殆んど気付かない。実がなっているときも積極的に摘果している様子はない。しかし、シーズンが終わり、落下した実と、枯れ枝を面倒くさげに掃き清めている。そこのご主人にとっては、枇杷は招かれざる客のようである。
そうした運命を感じさせずに、懸命に咲いている様子を感じながら撮影した。