31、プラハの春への想い

前回の2007年秋に中欧3カ国を訪れた際は、朝ホテルを出てかつての城壁の外にあった貴族の別荘のベルトラルカ荘に立ち寄った。モーツァルトに宿として提供され、『ドン・ジョヴァンニ』の序曲を作曲した館で、山合の傾斜地にある建物は博物館になっていた。
 前日の早朝に札幌を発ち、飛行機を乗継いで夜9時頃プラハのホテルに入ったので、観光初日であるこの日は、朝の散歩気分で別荘の庭を歩いて身体を慣らしていたことを、15年近く経った今もよく覚えている。博物館はまだ開いていなかった。
 その後プラハ城に行って同じコースを辿り、旧市街に行く途中のブルタヴァ河畔にあるレストラン