JR上野駅公園口

この小説は1人のホームレスを主人公としています。
上野公園を住処としているホームレスの人生を描いていますが、上野恩師公園の景色と歴史が別の1人のホームレスの口を借りて語られています。上野恩賜公園の歴史とそこで起こった人間の歴史を書いた小説でもあります。
また上野駅は戦後の生活者困窮者(中でも東北地方から)が出稼ぎに来た時に、東京で最初に降り立つ駅でした。上野公園には大勢のホームレスがいましたが、東北地方出身のホームレスが多かったそうです。
主人公も東北の貧農家庭に生まれ、食うや食わずの幼少期を過ごし、成人して結婚してからも人生の大半を家族のために、家族か