連載:わが道

『わが道』(30)番外編④何故イリノイの写真ではなく、老紅梅の写真なのか(1476)

『わが道』を書き出してから一向に進まない。何故か。一つには今なお溢れ出てくるいろいろな思いで、収拾つかなくなってくるからでもあろう。それにしてもこの進度は一体なんだ。
 イリノイのことを書き出しているのに、イリノイの写真は皆無だ。おかしい。
 だが、それには60年の歳月がある。
 実は記録など、まめな方なのだから、本来なら日記を書く素材などあり過ぎるほどあってしかるべきだ。ところが、整理の悪さが災いして、必要なものなどが取り出せないでいる。その一つが「公用旅券」だった。捨てるはずはない。どこかに保存しているはずだ。それだのに、今なお見つからずにいる。