合格発表

もう55年も昔の話である。浪人をこれ以上できない私は背水の陣で受験した。志望校は当時の国立一期校のH大学。いわゆる滑り止めとしてW大学の商学部と法学部を受験した。

丁度今の時期だろうか、W大学の合格者番号がO講堂の前に掲示されていた。商学部の掲示板の記憶は今でも覚えている。受験番号は5桁の1万を超える番号だった。「アッタ!」これで浪人生活とは取り敢えずサヨナラだとの気持ちが湧いてきた。

冷静に近くの合格者番号を見てみた。前後とも100番以上離れていた。ということは某高校のあの教室での受験生の合格者は私1人なのだ、ということが実感として湧いてきた。