連載:SO-RA/2021

SO-RA その7「スバルの思い出」


 その女の子は 重いランドセルを背負って
 ひっきりなしに車が行き交う 第一京浜国道を 
 我が家に向かって 歩いていました

 歩くのに飽きたら 四角い石張りの歩道を
 ケンケンパーをしながら 飛びはねる
 それも飽きたら ちょっと腰を下ろして ひと休み
 暮れかけた夕空を ふぅーと息を吐いて
 それとなく 見上げる

 その瞬間 大きな星々に 明かりが灯った 
 1 2 3 4 5 6 六個の星が キラキラ煌めき始めた
 その下に 「スバル」と書かれている
 これって なんなのかな~ ?

 暗い建物の中では 自動車が高く吊るされ
 キーンキーンと