連載:古典芸能

国立劇場の桜と歌舞伎

昨日、今年になって初めて、国立劇場へ行った。
劇場の玄関前は桜が見頃なので、早めに行って、観劇の前に花見をすることにした。
昨年に続き、今年も桜祭りは開催しない。
それでも、程よい込み具合の中、のんびりと桜を楽しんだ。

今月の演目は、「時今也桔梗旗揚」(ときはいまききょうのはたあげ)で、尾上菊之助が光秀を演じた。
座席は二列目ど真ん中だが、一列目は客を入れないので、実質は最前列である。
目の前で観る菊之助の熱演は、「素晴らしい」の一言だ。
光秀役で評価が高い吉右衛門の指導を受けたのだろうが、彼を彷彿させる見得だった。

終演は、午後1時30分だった。