連載:国立演芸場

桂宮治真打昇進披露公演(中編)

東京落語(江戸)と上方落語は、演目の交流はあるが、異なる面も少なくない。
華やかな上方と、渋さの東京と言って良いだろう。
また、上方落語で使う、見台、膝隠、小拍子は、東京落語には無い。
東京落語で、正座が辛い師匠が、見台や膝隠みたいなものを使うことがある。
講談師が使う釈台で、見台と膝隠の機能を併せ持っている。

他には、東京落語には身分制度があるけど、上方落語には無いのも大きな違いだ。
東京では、前座、二ツ目、真打と昇進して行く。
大相撲に似ていて、前座は幕下以下、二ツ目は十両、真打は幕内に相当する。
一人前のプロとして扱われるのは、相撲では十両と幕内