永遠女と万年男子

夢見る女はいつも思っている。

「いつか白馬に乗った王子様が迎えに来てくれる」

だが
女はそれがメルヘンだという事をちゃんと判っている。

だから
実際に迎えに来たのが
オンボロな軽自動車に乗った
ごくごく普通の冴えない男だったとしても
性格が良いとか優しいとか
良い所をひとつ見つけられたら
それでちゃんと受け入れられるのだ。



夢ばかり見ている男は始末に悪い。

「願い続ければ夢は叶う」

いつか叶えられるかも知れない程度に思っているなら
それはそれでまだ可愛げもあるというものだが
夢が叶う事に疑いの余地を持たない。

しかも無謀な夢を持てば持つ