歴史好きな理由

私を歴史好きに変えたのは、突然赴任してきた世界史の先生だ。

それまでは、嫌いでは無い少し可愛い女性教師が淡々と授業を進めていたのだが、この赴任してきた先生は違った。

熱意が凄くて、まるで物語を見ているよう。教壇がワンマンショーのステージになった。
「気合いが入ってくると唾が飛ぶかも知れない」と自分で云うほどだ。

ただ教科書をなぞるだけではなく、その時代の民衆の心理までを説く。
50分の授業時間が一編の物語だった。

当然のようにどんどん引き寄せられて、成績はアップ。一つが上がると別の科目もアップ。
聞くと云う姿勢が開眼したのだ。

私の人生の師は、