42、『図書室で暮らしたい』(辻村深月著)は「作家になり、憧れていたフィクションの向こう側に来た今だからわかることがある。作品は読者を絶対に裏切らない、そんな小説を、送り出していきたい、と

『図書室で暮らしたい』 辻村深月著 講談社文庫
2020年10月15日発行
ー最近、自分より若い年代の作家の作品を興味を惹かれてよんでいる。辻村深月、1980年生まれ。小川糸、1973年生まれ、中山七里、1961年生まれである。小川糸さんは、今日買って来たばかりであるが、昨夜、小川さんの話をラジオ深夜便、で聴いた。
ー私は、お酒がまったく飲めない。一緒にいた妹が私から一口もらって「おもてなしってこういうことだね」と言い、にこっと笑う。おもてなしのキンキン冷えたコーラは、相手が何を喜ぶのか考えたうえでなければ出てこない発想だろう。
 私の実家は、山梨の果樹